京都の野菜ソムリエコミュニティに参加のお誘いがあったセミナーに参加してきました。
場所はグランドプリンス宝ケ池地下2階ゴールドルーム。
なんだかサーカス小屋を相当立派にしたような内装で比較的大きなパーティが出来そうな空間。
今日の趣旨は丹後の海の幸、山の幸はこんなに頑張ってるんだよ!というもの。
丹後と言えばGW頃から夏始めぐらいまでに獲れるトリ貝と今の時期はカニが有名かな〜という先入観を持って参加しました。
会場入り口には早速トリ貝のディスプレイ。
丹後産はでっかいんです。
セミナー前半は京都府農林水産技術センター海洋センターさんのお話を伺いました。
テーマは『資源と環境に優しい漁業』でした。
京都府の漁業は定置網と底曳網が中心で底曵網漁業は12隻で行われているとの事。
12隻しか無い分、漁獲量も漁獲金額も全国では少ない方から数えた方が早いそうで、規模は小さい方だそうです。
戦後ぐらいの昔は、じゃんじゃん獲っていたそうですが、1970年頃から乱獲や混獲(今でいう獲ってはいけない季節の魚も1年中獲ってしまう事)の影響で漁獲量が減少をたどります。
そこで京都の猟師さん達は全国で初めてズワイガニの保護区を設けたり、乱獲、混獲の防止、水ガニ(脱皮したばかりの雄のカニで後2、3回脱皮して大人になる子供の状態)の漁獲禁止など自ら厳しい規制を作り水産資源の保護に動き出します。
ズワイガニはその成長に応じて生育場所を変えるそうで、生育途中のカニが多く住む場所を保護区とした結果、ズワイガニの生き残り率が上昇したそうです。
また、混獲を少なくする為に、底曳網の網も工夫を凝らし、改良網の開発、導入にも取りかかります。
紹介していただいた改良網はカレイだけを獲りたい時に使われる物で、カレイ以外の資源(カニ、ヒトデ(ヒトデは人間は食べないけど、海を掃除してくれます))は獲らない様に、底曳網の途中に穴が空いているものでした。
網の模型です。
他にもハタハタ漁での混獲防止の取り組みのお話も伺いました。
(ハタハタはまだ小さいハタハタが通り抜ける大きさの網で漁をするとの事でした。)
今日はここまで、次回に続きま〜す。